a piece of cake
Pen最新号 「少女マンガ 超入門」のご紹介

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日本が世界に誇る漫画文化、その中でもある種特殊な進化を続けていく「少女マンガ」の世界。
思えば、「源氏物語」や「枕草子」の時代から、日本の文化は「少女」感覚が根底にあるのかもしれない。日本の文化を深く知るには、少女マンガ、必読ですわよ。

手塚治虫「リボンの騎士」、池田理代子「ベルサイユの薔薇」、美内すずえ「ガラスの仮面」、山岸凉子「日出処の天子」、萩尾望都「ポーの一族」、魔矢峰央「パタリロ」の詳細な紹介に始まり、まずは読むべき傑作漫画50選が紹介されている。

読者は、年齢層高めな男性がターゲットなので、「おとめチック」路線とか「作家」推しとかはなかったりするし、「セリフ」の抜粋も、「好き嫌いで客観性に欠けゴールを見失い瑣末なことでパニックになるところだけれどそんな女性たちに支えられて仕事が回っていることを自覚して感謝の心を忘れないように@槇村さとる『リアル・クローズ』」や「心優しくあたたかい男性こそが真に男らしい男性なのだということに気づくとき、たいていの女はもうすでに年老いてしまっている@池田理代子『ベルサイユの薔薇』」なんていうのが選ばれていたりする(笑)

旬な感じの作品よりも、古典となって読み継がれていくような作品が多く取り上げられており、異論は多くあるだろうが、とりあえずは「ハズレなし」なガイドになっているので、よろしければちらっとでも覗いてみられたら如何でしょうか?

 

 

 

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