印度
「い」の箱_印度 tks

インド読本


刻印と度数でクロニクルする印度

立松和平、田村隆一、三島由紀夫、辛島貴子、タゴール暎子、大谷幸三、沢木耕太郎など、12人の日本人が綴るインドエッセイのアンソロジー。選者である藤原新也自身の一篇も含む。旅、結婚、ガンジャ、葬儀、食卓、映画、不可触民。各人の感じたインドの濃淡と遠近と生死。神秘と貧困とガンジーだけではないインドに気づき、新たな鮮烈に瞠目する著者たちの姿は、日本人のインド観とその変遷の写し鏡だ。それぞれの時代と立場にて、インドで何を刻み、インドに何を刻んだのか。温度も湿度も度胸も度量も詰め込まれた彼らの「印」度を肌で感じ俯瞰する、インドイメージ年代記。(竹島)


【五感連想】

  • 食べたくなるもの:タンドリチキン
  • 聞きたくなる音楽:『隣りの印度人』戸川純
  • 想起する風景:夜明けのガンジス川
  • 連想するモノやコト:バックパッカー、バクシーシ
  • つながる本:『東京漂流』藤原新也

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