祈り
「い」の箱_祈り noj


太郎が追うみちのくの祈り

岡本太郎のフォトルポルタージュにして東北文化論。岡本は、男鹿のなまはげ、花巻の鹿踊り、恐山のイタコが連れてきた彼岸を、シャーマンのごとく此岸に焼きつけていく。そしてイタコの口寄せが生活の中の悲しみを解きほぐすという、魂の救済のあり方に辿りつく。「異常な人間像のみが持つ神聖感」を語るくだりが興味深い。(野嶋)


【五感連想】

  • 食べたくなるもの:囲炉裏の上の大鍋でぐつぐつしているきりたんぼ
  • 聞きたくなる音楽:津軽三味線
  • 想起する風景:雪景色
  • 連想するモノやコト:民俗学、母なるもの、土、山、神
  • つながる本:『なにも願わない手を合わせる』藤原 新也/『寺山修司著作集 第1巻 詩・短歌・俳句・童話』寺山修司/『荒俣宏・高橋克彦の岩手ふしぎ旅 』高橋 克彦,荒俣 宏/『聖なるものの社会学』ロジェ・カイヨワ

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