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山ろく書屋ワークショップvol.3@中軽井沢図書館

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2013年6月30日(日)、真新しい軽井沢町中軽井沢駅図書館にて開催した「山ろく書屋」ワークショップ第三弾の様子をご報告。「ほんばこや」として、軽井沢では三回目となるワークショップです。軽井沢に縁のある土屋さんと浅羽さんが今回のナビゲーター。

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今回準備したワークショップは、「もくろみつなぐ読書法」。ぱっと選んだ一冊を立ち読みし、どんな本かを目安づけする「もくろみ読書」、三人一組になって、偶然の三冊に新たな関係線をつないでみる「三冊つなぎ共読」です。いわば、鳥の目で本を読み、他人と内容をシェアすることで、知を広げていこうとするものです。

残念ながら、今回は参加者3名でしたが、いずれの方も自らを本好きと認めるディープな読書家の方々。「ほんばこや」の大音、赤羽、岩橋も加わってワークショップを行いました。

DSC00505「ほんばこや」の面々にチョイスされた本たち。ちょっとマニアックな本もありますね。

DSC00515まずは「ほんばこや」の面々によってあらかじめチョイスされた本の中から、興味ある本を本の見た目だけで選んでもらいます。中身への興味か、見た目重視か、ここでも意見は分かれるところですね。

参加者の自己紹介と本を選んだ理由を経て、いよいよ「もくろみ読書」の始まりです。「目次を読む」ことで本の構造を理解し、予断を持って本と対峙することで、自分の興味ある情報が引っかかりやすい状態をつくります。この状態で、本を読んでいくというか、ページをめくっていくことで、気になる本の中味と全体の感覚的な構造を20分ほどで一気につかんでしまいます。
DSC00517もくろみ読書法で読んだ本の記憶が消えないうちに、「三冊つなぎ共読」に突入。三人一組になり、自分が選んだ本について、大まかな本の内容をを紹介し合います。そして、お互いに持ち寄った一見全く関係のない3冊間の関係性を考え、3冊の関係性について、キャッチフレーズをつけてもらいました。

各チームごとに発表した内容はこちら
DSC00519 DSC00520●縁の下の力持ち、古典は生きている
ジョージ ブル「知られざるバチカン」
ヘンリー・ペトロスキー「ゼムクリップから技術の世界が見える」
ジョセフ・メイザー「数学と論理をめぐる不思議な冒険」

DSC00523●誤解は歴史を踏まえた対話により解消できる
ジョーエレン ディミトリアス 「私はなぜ誤解ばかりされるのか」
千住 文子、千住 真理子 「母と娘の協奏曲」
山本 武夫「気候の語る日本の歴史」

参加して下さったみなさんには、
「話すこと自体が苦手で、絵を描いたりすることで表現したりしてきたが、本の内容を話すという経験を積み重ねることで、話せるようになるのではないか、と思った」
「本を大好きな人達の巣に入ったような感覚で楽しかった」
「本に囲まれて生きてきて、本を読んでいないとダメで、週に5冊は読んでいるが、こういう読み方なら、どんどん新しい世界を知っていけるので、いいと思う」
などの感想をいただきました。みなさん、本について話すという行為自体を非常に楽しまれたようです。

あなたも「本好きの巣」に遊びに来ませんか?蜘蛛の網に絡めとられるか、蟻地獄のように引きずり込まれるか、それは入ってのお楽しみ、虎穴に入らずんば虎児を得ず、ですわよ(笑)
これからも中軽井沢図書館でのワークショップは、定期的に続けていく予定ですので、是非!!

次回の開催予定は、このホームページ上で告知しますので、お楽しみに!!

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