『真説 ザ・ワールド・イズ・マイン 1巻』新井英樹
◎「と」の箱 ーどっかんー ◎
世界をどっかん、理由は不要
…暴力とは理由や説明がないからこそ暴力なのか。神聖なものなのか。…消火器爆弾をばら撒きながら北上を続けるモンとトシ。北海道に現れた怪獣ヒグマドンは全てを薙ぎ倒しながら津軽海峡を渡って南下。両者の殺戮行為は際限なくエスカレートして交差する。「人類は力の歴史だ。だからこそ人は救いの物語を求める」…いや、誰も救いなど求めていない。むしろ力を振るう側に回りたい。虫けらのように死んでいく人間たちがその欲望をせめぎ合わせて、…そう、この世界は、…最後に、(おかむー)
【五感連想】
- 食べたくなるもの:安っぽい焼肉とビール
- 聞きたくなる音楽:NAKED CITY(ジョン・ゾーン)
- 想起する風景:北限の大地
- 連想するモノやコト:大量殺人、世界の終わり、救い
- つながる本:ウラジーミル・ソローキン『ロマン』