ワークショップ
山ろく書屋ワークショップのご報告

 

2012年12月8日(土)、軽井沢町中央公民館にて開催した「山ろく書屋」ワークショップの様子をご報告いたします。「ほんばこや」としては最初のトライアルとなるワークショップです。軽井沢でのご縁をつないでいただいた土屋さんと浅羽さんを中心に9名のみなさまにご参加いただきました。ナビゲーターは、「ほんばこや」の2TOP、かつて松丸本舗のブックショップエディターとしてさまざまなワークショップを運営してきた、大音美弥子と池澤祐子です。

 

 

今回準備したワークショップは、「もくろみ読書法」と「つながり読書法」です。

「もくろみ読書法」は、「目次」を手がかりにして、気になる本の中味と全体の感覚的な構造を15分ほどで一気につかみます。そして、参加された方々と語らうことで、その場で取り上げられた数冊の概要をシェアできてしまうという設えです。

「もくろみ読書法」でつかんだざっくり捉える感覚がピチピチしている間(←ここ、重要)に、1冊から3冊の組み合わせにチャレンジ。「連読」「系読」といったテーマ読書へリンクさせていく「つながり読書法」を組み合わせてみました。最後はゲームライクに全員でポイント評価しあうという盛り上がりの中、散開のハコビとなりました。新しく4月に誕生する中軽井沢駅舎のコミュニティスペースでのワークショップ開催へ、「ほんばこや」の一歩を進めたいと思います。

 

ルールはテーブルの周りを3周する間に選ぶこと。なごやかに本を選びます

 

「もくろみ読書法」では、3つのグループに分かれて各自が選んだ本の内容をシェア。3人が選んだ本を合体させていきながら、グループ独自のキャッチフレーズを編集していただきました。

◎チームタイガー:通勤読書でひらく世界
選ばれた本:『電車の運転』『社会を生きるための教科書』『本へのとびら』

 

◎ぞうさんチーム:人と人とのつながり方
選ばれた本:『武器としての交渉思考』『「独裁者」との交渉術』『物語の役割』

 

◎おさるさんチーム:見て、触れて、想う。
選ばれた本:『風景学入門』『椅子と日本人のからだ』『エア新書』

 

「つながり読書法」では、最初に選んだ1冊を元に一人ひとりが3冊セットをつくります。3冊のジョイントとなったキーワードやキャッチフレーズを全員の前でプレゼンテーション。最後にポイントで相互評価を行ないました。

生き抜くために!
選ばれた本:『「独裁者」との交渉術』『日本グルメ語辞典』『おひとりさまの老後』 2ポイント獲得

 

道具や機械から友だちへ!
選ばれた本:『椅子と日本人の身体』『ロボット21世紀』『脳と音読』 ◎5ポイント獲得

 

文化は文明の違いを越えてデザインに現れる!
選ばれた本:『本へのとびら』『砂の文明 石の文明 泥の文明』『杉浦康平のデザイン』 ◎3ポイント獲得

 

消費の歴史から考える豊かさということ!
選ばれた本:『エア新書』『ヤミ市 幻のガイドブック』『第四の消費』 ◎3ポイント獲得

 

未来の社会は自分でつくっていこう!
選ばれた本:『社会を生きるための教科書』『自分と未来のつくり方』『ウェブで学ぶ』 ◎6ポイント獲得

 

自分のツリーを大きく育てる!
選ばれた本:『武器としての交渉思考』『コミュニケーション力』『系統樹思考の世界』 ◎6ポイント獲得

 

日本の風景に垣間見る東洋と西洋の精神と宗教!
選ばれた本:『風景学入門』『神と仏』『ふしぎなキリスト教』 ◎3ポイント獲得

 

【山ろく書屋ワークショップの本箱】
新書を中心にしたセレクト30冊

 

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