文様は祈りのかたち
ケルトの美は、ローマの正統的な自然美にあらがった異形の美だという。その文様は、ケルト人が民俗信仰を守ってあらわした、土着の魂のかたちだ。職人たちは文様を作るなかで形を理解し、次の形を予感できるようになっていく。ケルト人はそうして文様を受けつぎ、すなわち魂を伝えてきた。著者は文章でケルト文様を再現した。祈りのような研究だと思った。(YY)
【五感連想】
- 食べたくなるもの:
- 聞きたくなる音楽:ケルト音楽
- 想起する風景:石づくりの教会、石の廃墟
- 連想するモノやコト:縄文土器
- つながる本:『日本の伝統』岡本太郎